'09 6月読了 33〜39






夜をゆく飛行機 (中公文庫)

夜をゆく飛行機 (中公文庫)

昭和のTBSのホームドラマのようなお話だった。
うちは酒屋じゃなかったし、わたしには姉も妹もいないのに、見たことがあるような風景だった。


八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)

八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)

あまり数を読んでいない時代小説で、知らない作家さんの本を読むのはかなりの博打なのですが、これは大当たりでした。
様々な不幸や妨害に遭いながら、主人公の若き女料理人が作り出す料理の数々。
『ぴりから鰹田麩』、『ひんやり心太』、『とろとろ茶碗蒸し』、『ほっこり酒粕汁』。あああおいしそううう。
大阪と江戸の食べ物文化の違いも面白かったし、江戸時代にもミシュラン的なもの(料理屋の番付表)があったなんて、知りませんでした。
これ、シリーズ化するといいなあ。また読みたい。


熱血ポンちゃん膝栗毛 (新潮文庫)

熱血ポンちゃん膝栗毛 (新潮文庫)

相変わらずの詠美さん。姪のかなちゃんがもう二十歳で驚いた。


モノレールねこ (文春文庫)

モノレールねこ (文春文庫)

『セイムタイム・ネクストイヤー』で泣いてしまった…。
加納さんの小説には悪い人が出て来ないので(ダメな人は出てきたけど)、優しい気持ちになれるので好き。


同姓同名小説 (新潮文庫)

同姓同名小説 (新潮文庫)

松尾さんの妄想小説。
笑えたのは最初の『みのもんた』だけだったなあ。あとはちょっと…。


なかよし小鳩組 (集英社文庫)

なかよし小鳩組 (集英社文庫)

『オロロ畑』を読む前に、こっちを読んでしまいましたが、知らなくても特に支障もなさそうでした。
出だしは笑えたんだけど、猫がちょっと組長をひっかいたからって、あっさり銃で撃っちゃうってところがすごく嫌で、そこから楽しく読めなくなってしまった。


神様からひと言 (光文社文庫)

神様からひと言 (光文社文庫)

篠崎さんがすごく素敵。
実際身近にいたら絶対好きにはならないと思うけれども、なんだかんだ言いつつクレームをきちんと捌いてるし、いいキャラです。ヤクザとの対決も、篠崎さん絶対楽しんでたと思う。
あまりにも篠崎さんが良すぎて主人公が霞んでしまい、ラストの元カノとの結末はどうでもよくなっちゃった(笑)。